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7体のAIによる収益物件評価プラットフォーム

RE-AI開発

18日前に直したのと同じ抜け穴が、別のAPIにも残っていました|RE-AI開発日誌 #012

18日前に直したのと同じ抜け穴が、別のAPIにも残っていました|RE-AI開発日誌 #012

7月27日、認証チェックが抜けていたAPIを1つ直しました。8月14日、同じ種類の抜け穴が、別のAPIにまだ残っていることに気づきました。「直した」と「直っている」は同じではないと分かった話です。

何が起きたのか

RE-AIには、商談の場でAIに価格交渉の要点をまとめさせる機能と、物件資料のPDFや画像から情報を自動で読み取る機能があります。どちらも裏側でAnthropic社のAPI(Claude)を呼び出しています。価格交渉の要点まとめ機能は、もともと登録不要・30分間だけ有料プラン相当で使える商談用デモとして作った機能で、営業の場でその場で見せられることを目的に用意したものです。

8月14日、この2つの機能を提供しているAPIを確認したところ、ログインしていない状態でも、契約していない状態でも、直接APIを呼び出せることが分かりました。呼び出せてしまえば、その分のAI利用コストは無条件に発生します。あわせて、金額や利回りの入力値に負の数や999%のような非現実的な値を入れても、そのまま受理されてしまうことも分かりました。

7月27日、最初に直した場所

実はこれと同じ種類の問題を、7月27日に一度直しています。診断結果のAI要約を作るAPIに認証チェックが一切なく、IPアドレス単位のレート制限(1分間に10回まで)だけで守られていました。未登録・未契約のユーザーでも直接APIを叩けば、Claude APIのコストを無制限に消費できる状態でした。このときは、ログインを必須にし、商談用デモや管理者を除いて、トライアル中か有効に課金しているユーザーだけが使えるように直しました。

この修正を終えた時点では、「認証チェックが抜けている場所を直した」というより、「認証まわりの抜け漏れという問題そのものに対処した」つもりでいました。

8月14日、同じ問題がまだ残っていると分かった

それから18日後の8月14日、価格交渉の要点をまとめるAPIと、PDF・画像から物件情報を読み取るAPIを見直す機会がありました。確認すると、7月27日に直したAPIとは別の場所に、同じ形の抜け穴がそのまま残っていました。7月27日の修正は「そのAPI」を直しただけで、「似た作りの別のAPI」までは直っていなかったということです。

加えて、価格交渉の要点をまとめる機能には無料デモ経由でのアクセス経路があり、ここにはAI呼び出し回数の上限がありませんでした。デモの間であれば、実質的に何度でもAPIを呼び出せる状態だったことになります。

実際に何を直したか

同日中に、2つの修正を分けて行いました。

  • 1つ目は、価格交渉の要点まとめAPIと、PDF・画像からの物件情報取得APIに、ログイン・デモ・管理者・契約状況の確認を追加。物件情報取得APIについては、上位プラン(PRO MAX、提供準備中)の権限を持つユーザーか管理者だけが使えるように制限し、権限がない場合はPDF取込ボタン自体を非表示にしました。
  • 2つ目は、価格交渉の要点まとめAPIの入力値検証を強化。金額・利回り・成功率に境界値チェックを追加し、値引き余地と推奨指値の整合性も確認するクロスフィールド検証を入れました。あわせて、無料デモ経由の呼び出しに、セッション単位でRedisのアトミックな加算処理を使った回数上限(デモの有効期間中に10回まで)を新設しました。既存のログイン後の認証・契約確認・管理者判定・IPアドレス単位のレート制限は変更していません。

この2つの修正で、認証まわりのテストコードを163行、検証・レート制限まわりのテストコードを262行追加しています。

やってみて分かったこと

以前は、認証チェックの漏れを1件直せば、「認証チェックが必要」という判断基準自体をサービス全体に適用できていると思っていました。実際には、似た機能ごとに個別に実装している以上、1つのAPIを直しても、隣にある似た作りのAPIまでは自動的に直りません。今回で言えば、AIを呼び出すAPIが増えるたびに、同じ確認を1つずつやり直す必要があるということです。

まだ解決していないこと

現時点で、AIを呼び出す他のAPIすべてに同じ抜け漏れがないかを、1つずつ体系的に確認しきれているとは言い切れません。7月27日と8月14日で2回同じパターンが見つかった以上、同じ確認をどこかでもう一度やる必要があると考えています。

今回のような無料デモの仕組みは、現在の無料診断の導線とも関わっています。この導線を作った経緯は「会員登録より先に、無料診断を1件体験できるようにした理由」に、PDF・画像からの物件情報取得の経緯は「物件URLを貼るだけの自動取得機能を、その日のうちにやめました」に書いています。

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この記事を書いた人

鈴木基公

鈴木基公

RE-AI開発者・不動産投資分析サービス運営者

不動産投資収益物件分析融資分析出口戦略

1件の物件を買うか判断するために、4時間。 場合によっては、答えが出るまで何日もかかる。 その間にも、良い物件は他の投資家に買われていきます。 「分析に時間を使うのではなく、判断に時間を使うべきではないか。」 この疑問から開発したのが「RE-AI」です。 数時間かかっていた分析をAIがサポートし、投資家が本来やるべき『比較・現地調査・意思決定』に時間を使える環境を目指しています。

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